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10:00

OPEN

10:15

OPENing SESSION

趣旨説明・セッション紹介・実行委員長挨拶

10:30

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小川 耕平 先生

「『誰かと2人で話をすること』の特殊性について」
~「1 on 1」に必要な「安全」について精神科医・産業医の視点から~

私は臨床家,産業医という仕事をする関係上,誰かと1対1で対話をする機会が多くあります。多くの人にとっては医師と1対1で対峙をすることは,一部の特殊な状況を除けばそれほど抵抗を受けないことが多いです。それは「医師と対話する」こと自体にある種の先入観が形成されている,特殊な状況だからと言えます。

近年,マネジメントや組織の活性化,人材の育成といった観点から,「スクラム」や「1on1」と呼ばれるコミュニケーションの手法が注目されています。おそらく,当カンファレンスにご参加の皆様は,何らかの形でこうした取り組みに関わっていると思います。しかし,それなりに意味のある「1on1」を行うのは,「1on1」が得意な方であっても難しいと1度や2度はお感じになったのではないでしょうか?それは,医師との対話のような先入観がない状態であることや,対話をする相手に,ひょっとしたら評価に関するネガティブな情報を伝えられるのではないかといった,利害に関わる話題に触れられるのではないかと警戒されるといった様々な阻害する要因があるからです。

先ほど「医師と1対1で話すこと」は実は特殊な状況であると述べました。それは,医療者が誰かと話すとき,特に1対1で話すということの意味や方法論について,長年に渡って考えられてきたからなのですが,それには理由があります。


私達医療者扱う情報には,健康という相手にとって極めて個人的で機微な情報であるという特性があります。1対1の対話で伝える機微な情報には,相手にとってネガティブなものもポジティブなものも,あるいは受け入れやすいことも受け入れがたいこともあります。


当然,こうした情報を相手に伝えたときに対話の相手の感情は大きく動きます。情動が動くのは自然なことです。しかし,医療の場合,伝え方次第ではその先の希望に繋がる治療の説明ができないほど落ち込んでしまうといった,思いもかけないことが起こります。


一方で,私達医療者にとっても,特にネガティブな情報や相手の情動が動きやすい話をする時には当然ですが心が動きます。正直なところ,私達自身がネガティブな感情を抱えることは珍しくはありません。


ですから,私達は,常に「1対1」での対話では「何かが起こってもおかしくない」という前提で対話をしています。


今日,様々な場面で「1on1」という言葉を耳にする様になりましたが,実は1対1で誰かと話すということは,そうそう簡単な事ではないというのは,精神科医から見ればある意味当たり前に感じることなのです。特に,日常的に「1on1」をされている方でも,イレギュラーな自体に困惑した経験がおありの方は多いと思います。


本講演では,「1on1」の個別的な技法を語る以前の,医療者が考えてきた「誰かと1対1で対話をする」という状況において,対話するお互いが安心できる方法,対話の相手の心が傷ついている場合,対話する相手を傷つけず,そして対話する自分自信の心が傷ついた場合・自分自身が傷つかないようにするという双方の心の健康をいかにして守るかということについて,キャリコンでもある精神科医・産業医の観点から,ご聴講の皆様に「誰かと1対1で対話をする」という原点についてを振り返る機会が提供できれば幸いに存じます。

11:30

LUNCH TIME
(小川さんSPEAKER TALKあり)

12:30

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ちゃちゃき (佐々木 将之)

ひとりの心の内を「ことば」にして、間合いをはかる。

UXリサーチとして、利用者・想定利用者へのインタビューとその分析を多数実施してきました。

その経験から、例えば、ちょっとしたことばや仕草から分析すること、何を大事にするかをお話します。(質的データ分析、UXデザインといった要素が入ります。

講演の対象者
・大人数ではなく、個々の人に向き合うことを大事にしている方
・UXリサーチでやってることを自分の仕事に活かしたい方
 

講演によって参加者が得られること
・「ことば」の分析の解像度の上げ方
・人に向き合うこと/「ことば」に向き合うことの大変さと楽しさ

13:15

BREAK TIME

13:30

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濱田 千佳

対話を一歩深める方法

「その人の中に答えはある」対話やコーチングの文脈でよく耳にする言葉だと思いますが、実際に何を意識すればいいのか。陥りがちなポイントをもとに、次1on1や対話をする時につながるコツをお伝えいたします。

手法も正解があるわけではないので、一つの手札として持ち帰っていただけると嬉しいです。

講演の対象者
・1on1などの対話やコーチングをする中で、相手にとってこれでいいのか疑問に思う方。
・質問はしてるが、対話が深まっていく感覚が持てない方。
 

講演によって参加者が得られること
自分が無意識のうちに行っていたことに気づき、対話の中や、付き合い方で何かを変えるきっかけを持ち帰ってもらえると嬉しいです。

14:15

LONG BREAK TIME
(ちゃちゃきさん&濱田さんSPEAKER TALKあり)

15:00

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笹尾 納勇仁

個人と向き合う意義を考える

本セッションでは、10年以上エンジニアリングマネージャーを続けた僕から見える、個人と向き合う価値についてお話したいと思います。 せっかくの1on1、なんだか上手くいかない。ギクシャクしたり、話すことが見つからなかったり。

そんな時、なんで1on1をやるんだろう? もっと業務に時間をかけた方が良いのではないか? そう思うかもしれません。

ただ1on1の時間をとるだけで個人が成長したり、組織が円滑になるわけでないので、そう思うことも自然な流れだと思います。

では、貴重な業務時間の中で行う1on1をもっと有意義な時間にするにはどうしたらいいのか? 1on1をする人と、受ける人のお互いにとって利益のある対話とは何か? これからの時代に即した組織構築や、その礎となる人材の育成の方向をどう定めたらいいのか?

 本セッションは1on1やそのベースとなる対話をする意味について、僕なりの考え方をお伝えするとともに、参加者の人にとっての対話の意味を一緒に考えるセッションになればいいなと考えています。

講演の対象者

・1on1をやる意味が見出せない人

・他者に1on1の実施をお願いするときに理由の説明に困る人

・1on1に参加するが、毎回なんとなく時間を使ってしまう人

・1on1のベースとなる対話について、より深く考えてみたい人

講演によって参加者が得られること

・変化の大きな社会に適応できる組織のあり方について一緒に考えることができる。

・1on1で目指すべき個人の成長とは何か?を一緒に考えることができる。

・他人と自分の間を意識して、対話することについて一緒に考えることができる

15:45

BREAK TIME

16:00

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尾澤 愛実

話すことで「自分」を知れる1on1ミーティング
~その人らしさを発揮する支援への挑戦物語~

・こんなに自分のことを話したことがない
・話してみて自分がこんな風に思っていることに気づいた
・1on1ミーティングの場で考えるようになって、普段も考えるようになった

1on1ミーティングを実施して言われる感想例です。
こういった感想を聞くと、私が思う以上に自分と向き合ってじっくり話すという体験や自分がどうして欲しいかを認識していない人も多いのかなと感じます。
それは話す機会がそもそもなかったり、会社の人に話すことがメリットに感じられないのかもしれません。

会社での対話なので全てを話す必要はないけれど、お互いのことをしれたらもっと仕事に活かせるし、個々が力を発揮できる。そんな世界が広がったらいいなぁと思って私は日々社内でのすれ違いや個や組織と向き合う続けています。

どんな問いかけや支援が人の成長を伸ばしていくか、私が大切にしていることや行っていることを紹介していけたらと思っています。
人を相手にしているので、うまくいく時、行かない時は当然ある中で、そういった葛藤などもお話しできたらなと考えています。

講演の対象者
・1on1ミーティングをやりだしたけどなんかうまく行かない
・話す時間をとることにどんな価値があったり、大事にしているのだろうと疑問が出てきた
・ほかの人はどんな風に1on1に対して考えているか知りたい


講演によって参加者が得られること

・そもそも1on1ミーティングを行う価値を一緒に考えられる
・答えが欲しいというよりも一つの事例を知れる
・話すことの価値をどんな風に捉えた人がいるかの例が知れる

16:45

LONG BREAK TIME
(笹尾さん&尾澤さんSPEAKER TALKあり)

17:30

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三宅 芳雄 先生
(放送大学客員教授)

職場のシーン事例を認知科学の視点で広げて考える

教育心理学概論の著者である三宅先生より、職場で遭遇する場面をどのように観察、認知をみていくか。 あくまでも事例を呼び水に色々対話していくセッションです。

18:15

BREAK TIME

18:30

closing SESSION

まとめと懇親会の案内

19:00

NETWorking

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